<調査レポート>企業(職場)の組織開発(健康経営を含む)状況と社員の能力発揮等についての調査2025

 一般社団法人すこやか職場は、2025年1月から3月にかけて、「企業(職場)の組織開発(健康経営を含む)状況と社員の能力発揮等についての調査2025」プロジェクトを実施しました。

 “日本の職場をすこやかな職場(=リソースフルな職場)に”をテーマに、さまざまな角度から約3か月間にわたって複数の調査を行い、全国の経営者をはじめ、多くの働く皆様のご協力を賜り、大変興味深い結果を得ることができました。

 つきましては、調査にご協力いただきました皆様への感謝とご報告を兼ねて、調査結果(速報)の概要について順次公表してまいります。
 5月第二弾のリリースは、数年前から注目されている「健康経営」への企業の取組み状況や意識についてです。


【調査結果第二弾】企業の「健康経営」への取組み状況や意識


 調査結果第一弾「リソースフルな職場にはほど遠い日本の職場」において、 【健康管理・健康増進】がリソースフルな職場づくりに向けて、最も取組みやすい要素であることがわかりました。そこでこの結果を踏まえ、数年前から注目されている「健康経営」について、回答者が在籍している企業等の取組みの状況や意識を調べました。

 

【ポイント】

・『あなたの会社の「健康経営」に対する認知・取組みついてお答えください。』と尋ねたところ、もっとも高かったのは、〈わからない〉で26.7%、次いで、〈あまり理解していない(知らない)〉が26.6%で続いており、双方を合わせた非認知・非理解層は53.3%と過半数を超えている。

 

・一方、〈取組んだことがあり、現在も取組んでいる〉は21.4%、〈取組んだことがあるが、現在は取組んでいない〉が2.5%で、取組み経験を含めた健康経営への取組み率は23.9%。「健康経営」に対する理解度はある程度は進んでいるものの、実際に取組んでいる会社の割合は相対的に低くなっており、理解に追いついていない状況が見て取れる。 

 

・実際に健康経営に取り組んでいる企業にその取組み内容について聞いてみると、〈ストレスチェックやメンタルヘルス(60.8%)、〈健康診断の拡充や受診勧奨〉(57.8%)、〈職場環境・労働環境の改善〉(47.5%)、〈喫煙対策・禁煙勧奨等〉(47.0%)などが挙げられた。

 

・健康経営の効果については、〈職場環境・労働環境の改善〉(57.4%、「とても効果があったと実感している」+「効果があったと実感している」の合計)、〈健康度合い(リテラシー)の向上〉(52.7%)、〈従業員満足度の向上〉(50.9%)、〈社風・職場の雰囲気の向上〉(49.3%)、〈エンゲージメント(人材の定着・帰属・貢献意欲)の向上〉(45.4%)などであった。

 

・なお、「【健康経営】について理解している(知っている)が、今後取組もうとも考えていない」場合、その理由でもっとも高かったのは〈担当する人材がいない〉で71.5%(「とても当てはまる」+「やや当てはまる」の合計)であった。

 

・担当する人材の確保と効果的な取組方法について何らかの対策が見つかれば、「健康経営」に対する企業の姿勢が変わる可能性が指摘できる。

調査結果の詳細はこちらのレポートをご覧ください。

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【調査結果第二弾】企業の「健康経営」への取組み状況や意識250512.pdf
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